■ 望みのメカニズム-13:嫉妬・敵意・憎悪のメカニズムサマリー / しまの  |
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「望みのメカニズム」という基礎から次の情動変形発展の解説へと移る前に、今まで述べた望みのメカニズムの結果起きる、基本的な帰結的感情について、簡潔にその要点を説明しときます。
その帰結的感情とは嫉妬・敵意・憎悪です。これが不可避として起きます。
まず、望みの停止は深層欲求において浸透します。これは幼少期の、愛と自尊心が未分離な段階における望みの停止に端を発し、その後の心理発達の中で、愛・自尊心そしてアイデンティティにおける深層欲求の停止として引き継がれます。 その結果欲求が皮相・荒廃したものに変形する方向性ができています。
望みの停止は最初、何らかの不適切な環境によってもたらされます。まあ大抵は親など。 次に、本人の心に、この状態と親和性の高い特有の「心の使い方」が定着します。自らは望まず、他者の評価を通して望むという心の使い方です。 この心の使い方は、しばしば道徳としても植え付けられます。
このような心の状態になった人間は、望みを叶えることが実際のところ難しくなります。現実世界に合ってないからです(これもちょっと乱暴な表現ご容赦^^;)。 結果、皮相化した欲求もフラストされた時、はっきりと自分の不充足状態を自覚することになります。苦々しい状態です。 この結果、嫉妬や敵意や憎悪が他者に向けられます。そうゆうメカニズムになっています。
憎悪は、苦しみを与え続けるものへの、破壊的敵意感情です。 苦しみは、最初の望みの停止段階で既に始まっています。苦しみの原因は望みの停止であり、怒り憎悪は望みを停止させるものに対して向けられます。 そして、自らは望まず他者を通して望むことにおいて、他者が望みを停止させるものになります。この結果、怒り憎悪は他者に向けられます。
重大なのは、これが心の唯一のメカニズムなのではなく、敵意や憎悪を全く起さない他のメカニズムと、何によって違いが起きたかということです。 「自らによって望む」という心の使い方が阻まれ、「自分からは望まない」という心の使い方をする、その一点の変換の結果による、必然的帰結であることです。
なぜ「自らは望まない」と、他人に敵意や憎悪を抱くことになるのか。 自己による望みの停止、そして深層における望みの停止が無意識化するからです。 この結果、望ましくない事態に合うと、無意識化したメカニズムをバイパスして、自動的に他者への怒り憎悪が起きます。
これが情動変形の過程でかなり基礎的な役割を果たしているので、十分理解したいところです。 無意識化した、 自己による望みの停止と深層における望みの停止を意識化する感情分析の実践は、敵意や憎悪の軽減化に役立つでしょう。
ただし、心理障害傾向からの敵意や憎悪の解除は、それだけでは不可能です。さらに別のメカニズムが加わっています。 問題が心理発達課題の損失に始まっているということです。最初に損失を受けたのが、まさに「自尊心」なわけです。 その後のメカニズムを引き続きシリーズを移して解説します。 |
No.668 2005/07/25(Mon) 19:29
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| □ Re: 望みのメカニズム-13:嫉妬・敵意・憎悪のメカニズムサマリー / yamano |
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はじめまして。しまのさんm(__)m 時々読ませて頂いてます。そこでちょっとお聞きしたいのですが・・
>このような心の状態になった人間は、望みを叶えることが実際のところ難しくなります。現実世界に合ってないからです(これもちょっと乱暴な表現ご容赦^^;)。 結果、皮相化した欲求もフラストされた時、はっきりと自分の不充足状態を自覚することになります。苦々しい状態です。 この結果、嫉妬や敵意や憎悪が他者に向けられます。そうゆうメカニズムになっています。
憎悪は、苦しみを与え続けるものへの、破壊的敵意感情です。 苦しみは、最初の望みの停止段階で既に始まっています。苦しみの原因は望みの停止であり、怒り憎悪は望みを停止させるものに対して向けられます。 そして、自らは望まず他者を通して望むことにおいて、他者が望みを停止させるものになります。この結果、怒り憎悪は他者に向けられます。
とありますが、その向けられた他者は・・それに対してどう対処すればいいのでしょう? そういう感情が結局は本人は罪の意識も自覚もないまま、勝手な思い込み等で 人を恨んだり妬んだりで・・憎悪を膨らませた結果が現代社会においての様々な事件や 犯罪の要因にもなっていて、他人や家族、自分の命さえも顧みないものになっているのではないかという不安と恐怖を感じます。これからは人と人の繋がりも慎重かつ冷静に 色々な視点からの見極めが必要だと思いました。 |
No.672 2005/07/28(Thu) 17:11
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□ Re: 望みのメカニズム-13:嫉妬・敵意・憎悪のメカニズムサマリー / しまの  |
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こんばんはー。
まさにそれがハイブリッド心理学で推奨する対人行動法ですね。建設的対人行動法です。共通目標共通利益のみに着目する行動法です。 ハイブリッドでお勧めする対人行動法は、どんな相手に対しても、どんな関係においても、これだけです。ワンパターン^^;
上のご質問からの文脈で説明するなら、この行動法は、行動の底にある感情を、一切問いません。 相手がどんな皮相な欲求から近づいてきた(*)のであろうと、そこに一片の共通目標共通利益があるのなら、それに着目して、積極的建設的な行動をあと押しします。 *ただしこれは相手を見て分かるものではないし、「見抜く」というような発想はなしです。あくまで本人の心の中の問題です。
また、相手がどんな嫉妬や憎悪からの行動に走ろうと、その感情を取り上げて相手を否定することは、一切しません。共通目標共通利がなければ、何もしないだけです。危害をこうむる可能性があるなら、自衛策を講じることです。最悪の場合は法で対処します。 感情には依存しない行動法です。
>勝手な思い込み等で人を恨んだり妬んだりで >他人や家族、自分の命さえも顧みないものになっているのではないかという不安と恐怖を感じます。
確かにまあ昨今の事件にはそんな感じのが実に多いですねー。 まぁ解説した「自らによる望みの停止」はもう現代人の基本的傾向とも言えるので、恨み嫉妬の潜在性にはどこでも出会うでしょう。
ただ僕としては、人間同士の軋轢というのは、主に「望む思考」同士の間で起きるという実感を持っており、片方が「望む自由」原理に立っていればもう起きないという実感を持っています。 (7/24「望みのメカニズム-12:「望む資格」思考に対抗する「望む自由」原則」) 僕自身はもう「望む自由」思考しかしてないので、この社会とか人間関係については、どんな恨み妬み深い類の人とも結構うまくやってけるような、お気楽な感覚でいるんですけどね。。 |
No.673 2005/07/29(Fri) 00:34
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