| 人格障害と感情障害 症状別解説 |
1.はじめに
心理障害は「病気」ではなく、人間の心理過程である。
これがこのサイトのスタンスです。
逆に言えば、どこまでが「病気」ではなく心理過程として考えることができるのか。それを徹底追求するのがこのサイトのスタンスです。
一方、現代精神医学はこれとは180度異なる方針で、心理障害に対応しようとしていように感じられます。
心理障害は心の問題ではなく脳の病気である。患者は何も考えずに、精神科医の言う通りに薬を飲めばいい。
このスタンスの相違を、互いへの批判として行なうことは無益であると考えています。
むしろ、互いに補い合うアプローチであると考えるべきでしょう。
この2つのアプローチを有効に補い合うものにするためには、互いの長所と限界を認め合うことが大切と思われます。
ここでは「心理アプローチ派」からの答弁陳述をしたいと思います。
現代精神医学は、「心理障害」というものに対して、あくまで「医学」としてはどう対応できるかという限定した視野に立つものです。
「医学」としては、ということは、「法律的に規制された医療行為としては」ということです。
この規制対象となるのは、「薬」や「手術」などです。
つまり、最初から「薬」が前提で、「薬」を使い分けるために「症状」を分けているのが現代精神医学ではないかと私は考えています。
一方、人間の心のあり方は法律の規制下に置くべきものではなく、自由であると思います。
逆に言えば、「心理障害」と言われるものはどこまでが私たちの自由な心の問題として扱い得るのか。
その観点で、現代精神医学による症状分類のそれぞれについて、このサイトの感情メカニズム理論からどのように考え得るのかを考察して行きます。