ハイブリッド心理療法とは

付 ハイブリッド療法は他の療法を否定せず

 ご案内にも書いたように、ハイブリッド療法は他の療法を否定しません。

 心理障害が本当に治るのはこの方法だけとは考えていません。
 どちらかと言うと、とことん緻密に自分の心に向き合って取り組みたいという方向けの、ひとつの選択肢にすぎません。
 もしくは、「人格障害」は明らかに難しい課題であり、それに真っ向から挑戦する療法と言えます。

 いずれにせよ、この取り組み方法以外でも、心理障害の根本的な治癒は沢山あります。

 このように考えているのは、治癒の本質は言葉を超えたところにあると考えているからです。

 私が治癒の本質と考えているものは、「「感情分析」技法による人格改善治療」の「3.感情分析による心理障害の治癒原理」にまとめました。
 その中で最も大きいのは、自己疎外の軽減非現実性の自覚建設的絶望体験です。
 そして、そのどれもが意識的にそう自覚することではなく、意識の根底で、心の本当に底からそれが起きた時に治癒が現われます。
 それがどのように言葉で表現されるかは多様でしょうし、場合によっては言葉で表現されない所で、さらにはほとんど明瞭な自覚のないところでそれは起きているかもしれません。


 このため、他の療法で治癒するケースについて、本当にそれで治っているのかと疑うことは、ハイブリッド療法の立場からはすべきではありません。
 あくまで、未解決の問題に取り組むための様々な方法のひとつという方向において、このような療法の取捨選択の意味があるということです。


2003.7.4